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ぼくのほんだな

読んだ本について、感想を自由に書いていきます。

ぼくは明日、昨日のきみとデートする

小説

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 『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(宝島社文庫

著者:七月隆文

 

ツイッターでもこの本の読了ツイートをたくさん見かけました。

映画もやっていたみたいですね。

 

この本は、ツイッターで少しずつツイートを見かけるようになった頃に、気になって購入したのですが、甘い恋愛小説に慣れていない上に恋愛経験もほとんどないわたしには少し荷が重く、いつものように積み本ボックスに収納していました。

それを、今回勇気を出して引っ張りだしてきたのですが、それには、「とあることに耐えられなくなった」という経緯があります。

何に耐えられなくなったのかというと、それは「ネタバレツイート」です。

 

読書好きなアカウントが集まった界隈では、必ずネタバレをしでかす残念な人は一定数いるのですが、この本はどうやらネタを知ってしまったら、伏線などの面白みがかなり減ってしまうタイプの本だったようで、「もうこれ以上積み本ボックスに寝かせていてもメリットはないっ!早く読んでしまって、負の連鎖を断ち切るんだ!」と考え、読む決心をしました。

 

京都の美大に通う主人公「ぼく」は、通学電車である女の子に一目惚れし、声をかけ、交際することになる。気配り上手で涙腺のもろい彼女には、ある大きな秘密が隠されていた、というストーリー。

 

前半は、主人公のナンパシーンから始まって、初々しいカップルのラブラブなシーンが多く描かれています。とにかくイチャイチャしていて、読んでいてくすぐったいような気まずいような、今すぐ本を閉じたくなるような、そんなシーンでした。(エロではありません。決してエロではありません)

後半は、主人公が彼女の秘密を知ることになり、切ないエンドに向かっていく、という感じ。

 

わたしはもう、ツイッターでこのストーリーのオチを嫌というほど脳内に刷り込まれていたので、正直、伏線が出てくるたびに「伏線だ」と気づいてしまって、なんというか、読みながらすごくしょんぼりした気持ちになりました。

初めて読む本なのに、伏線を一つも零さず回収してしまえたのはなんというか、初経験です。笑

本の帯や裏表紙のあらすじの欄に、「彼女の秘密を知ったとき、もう一度読み返したくなる」と書いてあるのですが、半ば洗脳のようにオチを脳に刷り込まれたわたしには、読み返しすら不必要でした。笑

 

少し気になったのは、文章がライトノベルみたいだなぁ、と感じさせる点。

主人公が語り部で、主人公がそんなに堅くなく、温和な性格だからなのかな。

それとも、読者が中高生女子中心だから、受け入れられやすさを狙ってのことだったのかな。

 

帯やツイートでは、「泣ける!!」「ボロボロ泣いちゃうから外出先では読めない!!」という感想がすごく目立ったのですが、残念ながらわたしは泣けませんでした・・・。

秘密を知った主人公が彼女の気持ちを知り、後悔するシーンや、最後のシーン、エピローグにはグッときましたが、ボロボロ泣くことはありませんでした。

でも、話の持っていき方や流れ方、終わらせ方がすごく、巧いなと思いました。

 

もしかしたら、ネタバレを見る前に読んでいたら、もっと深く読み込むことが出来たのかもしれないな、と思うと少し反省です。