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ぼくのほんだな

読んだ本について、感想を自由に書いていきます。

配信せずにはいられない

小説

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『配信せずにはいられない』(文芸社文庫)

著者:山田悠介 表紙イラスト:小池ノクト

 

実は、山田悠介さんの本を読んだのはこれが初めて。

山田悠介さんの本を読もう!」というより、「なんだこの表紙!!」という気持ちが勝って、つい手にとってしまいました。

 

ストーリーは、高校2年生の坂本と橋本、そして表紙に書かれている男の子「ピザ豚まん」の3人は、レインマンズ202というサークルを作って日々動画投稿を楽しんでいた。しかし、ピザ豚まんが「もっと注目されたい、もっとリスナーを増やしたい」と過激な生放送をしだしたことから、大きな事件へと発展する・・・というストーリーです。

 

わたしは、よくニコニコ動画YouTubeを見ていて、好きな配信者の方も何人かいるので、結構楽しんで読むことができました。

たまに、「今時の高校生が“サカッチョ”なんてあだ名つけたりするかな?」とか、そういう細かい疑問はありましたが。笑

でも、「わこつ」とか、「www」とか、「生主」などの、いわゆるインターネットスラングもしっかり使われていたり、実在する有名な配信者の名前をもじったキャラクターが出てきたりなど、こういうインターネット動画界隈をテーマにするならきちんと描いてほしいところをしっかり描かれていて、面白かったです。

過激動画も、「ストッキング被って電車に乗る」や、「お地蔵さまに落書き」や、「線路に立ち入り」、「飲食店で大量に注文して食べずに出て行く」など、現実でも起きているようなものばかり。

そういうところで丁寧さが出ているので、読んでいて面白かったです。

 

ただ、いくつかよくわからないところも。

例えば、「孝平」という男の子キャラクターなのですが、この子はいったい何者なんでしょうか。

もしかしたらこの本、何かのシリーズものなのでしょうか。

だとしたら、前作なども読まなくてはいけないな、と思っています。

 

この本は、一応ジャンルとしてはホラーらしいのですが、わたし個人の意見では、あまり怖くはなかったです。

気持ちのいい終わり方ではなかったですが、面白く読めました。